2018年の目標は吸収合併!?

 あけましておめでとうございます。コワーキングスペースもりおか、本年もよろしくお願いいたします。

 

 という感じで今年最初のブログは、コミュニティマネージャー自身で考えている「コワーキングスペースもりおかのこれから」について、ちょっと書いていきたいかなと思います。

 

 そこでタイトルに「目標は吸収合併!?」といきなり書いているわけですが、、、

 

 実は2018年に限らず始める当初から考えていたことでして、この「コワーキングスペースという、各地で展開される様々なビジネスや市民活動や遊び、人生や商売の再構築をしていく上での受け皿になる地域のインフラを持続させていくためにはどうすればいいのか?ビジネスとしてやることを意識した時に、出資してくれた人にしっかりと出資以上のものを返すことのできるものになるのか?」ということをまずは1人でやってしっかり見極めた上で、もししっかりと成立できるようなものになるのなら何人かとフロアの家賃と光熱費を出し合って、プラスの収支が出たら収益分を分配していくような形でやってきたいということを考えていました。要は株式会社です。

 

 それでやってみての印象として言えば、

  • 施設面や個人的なつながりなどのマンパワーで限界がある中でやっているとはいえ、クリアできる条件付きでいえば可能ではある。ただし、会社を作ってやるにしても個人でやるにしても予測している利益を出していくことには難しいのではないか。
  • 返せるものとしては直接的ではなくてコラボビジネスや販売などの副次的なものでなら可能性が出てくる程度で、テナントを借りた上でやる場合には、確率を上げるためにスペースの維持のための一定額の支払いと定期的な利用が必要である。
  • 一方で海外や国内の需要、利用者さんの反応を見る限り、滞在しながら過ごしたい(coliving)という利用が今後多くなると見込んでいる。それに対応するため、これからホテルやゲストハウスの1サービスでコワーキングスペースを開設する流れが起きるとした場合に、設備投資はかけずに料金サービス次第で最低でも月100万円台クラスの粗利が見込めるかなりいいサービスになるので、利用したい人や団体はそちらに流れるのではないか。
  • それと単独型のコワーキングスペースは「商売可能な地域の公民館」や「ニッチな需要を対象にしたサービス」「複数企業もしくはお得意様とのバーチャルオフィスとしての機能」を提供していかないと、ビジネスとしてやっていくとすれば維持は難しい。ただしメインビジネスではなく、お客様との交流をメインにしたサイドビジネスという感覚で事務所内の空きスペースを開放する方向でやるとすれば、本業の業種によっては月15~1000万円前後の粗利は取れるのではないか(働き開き)。
  • その代わりに、コワーキングスペースのオーナーになりたい人を複数集めて、曜日ごととか一定周期で1日限定でオーナーになってもらい、月の維持費分を支払う代わりに担当の日の売り上げは全額その人の持ち分という形で運営する。そうすることによって、個人ではできない多様な色ややり方で宣伝をかけることができ、コワーキングスペースを利用することでより効果的に成果が出やすくなる。(コミュニティミキサー

というイメージを持っています。コワーキングスペースをやるために仲間や会社を立ち上げてビルの一室を借りてやるとしても、働き方改革や利用者さんのニーズの流れ、ほかの地域でのコワーキングスペースの誕生から閉店した経緯から見ても、続いてせいぜい2,3年が限界ではないかという印象です。収益視点でいえば、スペースを続けていくことに重点を置いた上で、損益分岐以上の収益が出たらラッキーというイメージが共有し続けられればいけるのかなという感じです(これはあくまでも盛岡でやる場合の話で「いや、そうじゃないよ!」と言って始める方が出てきてほしいところですが)。

 

 この印象を受けて、現在コワーキングスペースもりおかは個人事業としてやっているところですが、1人でやっていくにも限界が出てきているところもあるため、先々にも利用がしやすく地域社会を支えていくことのできるコワーキングスペースであり続けていくために、盛岡駅から歩いて1キロ圏内にあるホテルかこれから盛岡でゲストハウスを始めたいという事業者、もしくは不動産や空き物件を持っていて地域社会に貢献をしたいという事業者さんに事業譲渡か吸収合併されていく方向に進められればいいのかなと、この頃考えています。1年やってみて上記の印象になることを考えた時に、コワーキングスペースもりおかとしてはこれがベストと思うのです。現在の場所ややり方の欠点や改善点・その中でも工夫して考えた運営の仕組や収益の出し方・スペースの運営の基本的な考え方やノウハウを教えて引き継いで、あとは場所や性格に応じて応用してくれればと思います。引き継ぎにあたっては、現在はここまでやっているけれども引き継ぎサイドとしては無理というものは引き継がないですし、いきなりやっていくというよりも、段階的にやってみて反応を見ながらやっていくという形でもいいので、弾力的にやっていきたいなと考えています。

 それをしながら、なかなか仕事が続かなかったり長く仕事についていない人、発達障害の診断を受けた人のための0円からの創業支援に特化したコワーキングスペース「Studio Sa.Co.lla」を、本格的にやっていければなと考えています。やりたいはこっちの方なので。その上で、運営はそれぞれ別にやりながら、相互に連携してプロジェクトやフォーラム、パーティーをしていければいいなと漠然と考えています。

 

 とは言っても、実績や数字を見せろと言われても納得してもらえる説得力がないのが自分の弱点でもあるので、当面吸収合併ということはないと思います。しかし打診はしていきたいですし、一緒にやりましょうという方が出てきたら一緒にやっていきたいなと思います。特にゲストハウスの付属施設やサービスでコワーキングスペースを開きたいという方がいれば、うちまで問い合わせいただけるとうれしいです。ここをやるにあたって培ってきたネットワークがあるので、生かすことはできると思います。という具合に、コワーキングスペースもりおかをより利用しやすく満足度の高いスペースにバージョンアップを目指しながら、「Studio Sa.Co.lla」で身の丈に合った働き開きスペースをやりたいなと考えています。今年もよろしくお願いいたします。

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